クレジットカードバリデーター

クレジットカード番号の有効性を検証し、カードタイプを識別します。

カード番号を入力してください

クレジットカードバリデーターとは?

クレジットカード番号の有効性を即座に検証し、カードの種類(Visa、MasterCard、American Expressなど)を自動的に識別するツールです。オンライン決済システムの開発やテスト、クレジットカード処理に関わるアプリケーションの品質確保に役立ちます。

クレジットカードバリデーターは、入力されたクレジットカード番号が正当なフォーマットを持ち、Luhnアルゴリズム(クレジットカード番号検証の国際標準)に基づいて有効かどうかを検証するツールです。また、番号のパターンから自動的にカードの発行会社(Visa、MasterCard、American Expressなど)を特定します。

開発者、テスター、およびECサイト運営者は、このツールを使用してクレジットカード処理システムのテストや、入力データの検証を簡単に行うことができます。

Luhnアルゴリズムとは

Luhnアルゴリズム(モデュラス10アルゴリズムとも呼ばれる)は、クレジットカード番号などの識別番号の検証に使用される簡単なチェックサムの数式です。このアルゴリズムは以下のステップで実行されます:

  1. 右端の数字から始めて、偶数番目の数字を2倍にします
  2. もし2倍の結果が10以上なら、その桁の和を使います(例:12 → 1+2 = 3)
  3. すべての数字(元の数字と変換後の数字)を合計します
  4. 合計が10で割り切れる場合、そのカード番号は有効です

このアルゴリズムは単純なタイプミスやランダムなエラーを検出できますが、意図的に作られた不正な番号は検出できない場合があります。

使い方

  1. 入力フィールドにクレジットカード番号を入力します
  2. 番号の入力に応じて、以下の情報が表示されます:
    • 検証結果(有効/無効/不完全/フォーマットエラー)
    • カードブランド(Visa、MasterCard、American Expressなど)
    • フォーマット済みの番号表示(カードブランドに応じた適切な区切り形式)
    • セキュリティコード情報(CVV/CVCなど)
    • 有効桁数情報

クレジットカード番号はスペースやハイフンを含めて入力することもできます。例えば以下の入力形式はすべて有効です:

  • 4111111111111111
  • 4111 1111 1111 1111
  • 4111-1111-1111-1111

主な機能

  • リアルタイム検証: 入力と同時に結果が即座に表示されます
  • 自動カードブランド識別: 番号のパターンから発行会社(Visa、MasterCardなど)を自動的に識別
  • Luhnアルゴリズム検証: 国際標準の検証アルゴリズムでカード番号の数学的有効性をチェック
  • フォーマット検証: 桁数やパターンが正しいかどうかを自動チェック
  • ビジュアル表示: リアルなクレジットカードのビジュアル表示でカード情報を視覚的に確認
  • セキュリティコード情報: カードタイプに応じたセキュリティコード(CVV/CVC)の種類と桁数を表示
  • 有効桁数表示: カードタイプごとに適切な有効桁数を表示
  • セキュアな設計: すべての処理はブラウザ上で完結し、サーバーにデータは送信されません

サポートされているカードブランド

このバリデーターは以下の主要なクレジットカードブランドを自動識別できます:

  • Visa (VISA): 先頭が4で始まる13〜19桁の番号(例:4111111111111111)
  • MasterCard (MASTERCARD): 先頭が51〜55または2221〜2720で始まる16桁の番号(例:5555555555554444)
  • American Express (AMERICAN_EXPRESS): 先頭が34または37で始まる15桁の番号(例:378282246310005)
  • Discover (DISCOVER): 先頭が6011、622126〜622925、644〜649、または65で始まる16〜19桁の番号(例:6011111111111117)
  • JCB: 先頭が3528〜3589で始まる16〜19桁の番号(例:3530111333300000)
  • Diners Club (DINERS_CLUB): 先頭が300〜305、36、または38〜39で始まる14〜19桁の番号
  • UnionPay (UNIONPAY): 先頭が62で始まる16〜19桁の番号
  • Maestro (MAESTRO): 先頭が5018、5020、5038、5893、6304、6759、6761、6762、または6763で始まる16〜19桁の番号
  • Elo (ELO): ブラジルで使用されている特定の番号パターンを持つカード
  • Mir (MIR): ロシアの国内決済システムで使用されるカード
  • Hipercard (HIPERCARD): ブラジルで使用される特定の番号パターンを持つカード
  • Hiper (HIPER): ブラジルで使用される特定の番号パターンを持つカード

使用シーン

開発・テスト環境での検証

ECサイトや決済システムを開発する際に、様々なカードタイプのテスト番号が正しく処理されるかを確認できます。

// テスト用Visa番号
4111111111111111 → 有効なカード番号(Visa)

// テスト用American Express番号
378282246310005 → 有効なカード番号(American Express)

デバッグと問題解決

ユーザーから報告された決済エラーのトラブルシューティング時に、入力されたカード番号が構造的に正しいかどうかを迅速に確認できます。

// 報告されたエラーのカード番号を検証
4111-1111-1111-1112 → 無効なカード番号(Luhnチェック失敗)

トラブルシューティング

カードブランドが「不明なカードブランド」と表示される

クレジットカード番号の先頭の数桁が規定のパターンと一致しない場合に発生します。以下を確認してください:

  • 番号が正しく入力されているか
  • サポートされているカードブランドか(サポート外のブランドの場合は「不明」と表示されます)

検証結果について

「有効なカード番号です」

カード番号が以下の条件を満たす場合に表示されます:

  • Luhnアルゴリズムのチェックに合格
  • カードブランドの規定桁数に適合
  • カード番号のパターンがブランドの規格に合致

「不完全なカード番号です」

カード番号が以下の状態の場合に表示されます:

  • カードブランドは識別できるが(例:先頭が「35」でJCBと識別)
  • Luhnアルゴリズムのチェックに失敗するか、桁数が不足している状態

「無効なカード番号です」

以下の理由が考えられます:

  1. Luhnアルゴリズムのチェックに失敗している(チェックディジットが正しくない)
  2. カード番号の長さが適切でない
  3. カード番号のパターンが規定のフォーマットに合わない
  4. カードブランドが識別できない

「不正なフォーマットです」と表示される

カード番号に数字以外の文字(スペースとハイフン以外)が含まれている可能性があります。数字、スペース、ハイフンのみを使用してください。

注意事項

  • このツールはクライアントサイドで動作します。入力されたクレジットカード情報はサーバーに送信されることはありません
  • このバリデーターはカード番号の構造的な有効性のみを確認し、実際のカードが有効かどうか(有効期限や残高など)は確認しません

テスト用クレジットカード番号例

以下はテスト用のクレジットカード番号の例です(実際の取引には使用できません):

カードブランドテスト用番号
Visa4111111111111111
MasterCard5555555555554444
American Express378282246310005
Discover6011111111111117
JCB3530111333300000