JWTデコーダー
JWT(JSON Web Token)を簡単にデコードします。
JWTトークンを入力
ヘッダー
ペイロード
JWTデコーダーとは?
JWTデコーダーは、JWT (JSON Web Token) を簡単にデコードおよび検証できる無料のオンラインツールです。このツールを使用することで、JWTトークンからヘッダーとペイロードの内容をリアルタイムで確認でき、セキュリティ検証やデバッグ作業を効率化します。
開発者やセキュリティエンジニア、システム管理者にとって、認証トークンの内容を迅速に確認したり、署名を検証したりする際に非常に便利です。JWTは現代のWebアプリケーションやAPIで広く使用されている認証メカニズムであり、このツールはその取り扱いをシンプルかつ効率的にします。
このツールが解決する課題
- トークンの検証と解析: APIから受け取ったJWTの内容を素早く確認し、適切なデータが含まれているか検証
- デバッグの効率化: 認証問題のトラブルシューティング時に、トークンの内容を即座に確認可能
- 開発サイクルの迅速化: 開発やテスト段階でトークンの生成と検証を繰り返し行う際の作業効率向上
- セキュリティ監査: トークンに含まれる権限やクレームが適切かどうかのセキュリティチェック
- 教育目的: JWT構造の理解や学習のための視覚的ツールとして活用可能
使い方
- JWTトークンを入力: デコードおよび検証したいJWTトークンを入力フィールドに貼り付けます
- リアルタイムでデコード: トークンのヘッダーとペイロードが即座にデコードされ、JSONフォーマットで表示されます
- コピー機能の利用: デコードされた情報を必要に応じてクリップボードにコピー可能
- エラー確認: 無効なトークン形式の場合、エラーメッセージで問題点が表示されます
JWT構造の詳細解説
JWTは3つの部分から構成される文字列で、それぞれピリオド(.)で区切られています:
ヘッダー (Header)
トークンの種類と使用している署名アルゴリズムを示す部分です。通常、以下のような情報が含まれます:
{
"alg": "HS256",
"typ": "JWT"
}
- alg: 署名に使用されるアルゴリズム(例:HS256、RS256、ES256など)
- typ: トークンのタイプ(通常は「JWT」)
ペイロード (Payload)
トークンに含まれる実際のデータ(クレーム)を格納する部分です。クレームには以下の3種類があります:
- 登録済みクレーム: 標準化されたクレーム
iss
(発行者)sub
(サブジェクト)exp
(有効期限)iat
(発行時刻)nbf
(有効開始時刻)jti
(JWT ID)
- 公開クレーム: カスタムクレームで、名前の衝突を避けるため命名規則に従うべきもの
- プライベートクレーム: 当事者間で合意された非公開のカスタムクレーム
{
"sub": "1234567890",
"name": "山田太郎",
"admin": true,
"iat": 1622600000,
"exp": 1622603600
}
署名 (Signature)
ヘッダーとペイロードがエンコードされた後、指定された秘密鍵と共に署名アルゴリズムにかけられた結果です。これにより、トークンの完全性が保証されます。このツールでは署名の検証機能は提供していませんが、ヘッダーとペイロードの内容を確認できます。
使用例
例: ユーザー認証トークンの解析
APIから受け取ったJWTを解析して、含まれるユーザー情報や権限を確認する場合:
eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJzdWIiOiIxMjM0NTY3ODkwIiwibmFtZSI6IuWxseeUsOWkqumDjiIsImFkbWluIjp0cnVlLCJpYXQiOjE1MTYyMzkwMjJ9.SflKxwRJSMeKKF2QT4fwpMeJf36POk6yJV_adQssw5c
このトークンをデコードすると、以下のような情報が表示されます:
ヘッダー:
{
"alg": "HS256",
"typ": "JWT"
}
ペイロード:
{
"sub": "1234567890",
"name": "山田太郎",
"admin": true,
"iat": 1516239022
}
セキュリティに関する注意点
- JWTの内容は秘密ではない: JWTはBase64エンコードされているだけで暗号化されていません。機密情報はペイロードに含めないでください。
- 署名の重要性: トークンの改ざんを防ぐため、適切な署名アルゴリズムと強力な秘密鍵の使用が不可欠です。
- 有効期限の設定: セキュリティリスクを軽減するため、適切な有効期限を設定しましょう。
- 公共の場でのデコード: 機密性の高いトークンを公共のオンラインツールでデコードする際は注意が必要です。このツールは全てクライアントサイドで処理され、データはサーバーに送信されません。
技術的背景
JWT(JSON Web Token)は、JSON形式の情報をコンパクトかつ自己完結型のトークンとして安全に転送するためのオープンスタンダード(RFC 7519)です。主にユーザー認証やアクセス制御、情報交換などに使用されます。
Base64URLエンコーディングを使用してヘッダーとペイロードをエンコードし、指定されたアルゴリズムで署名を生成します。これにより、情報の完全性を保証しながら、セキュアなクレーム転送が可能になります。
このツールは、JWT形式の文字列を解析し、含まれる情報を人間が読みやすい形式で表示するためのインターフェースを提供します。