JSON to TOON変換
JSONをLLM用の超効率的なTOON形式へ変換
JSON to TOON変換ツールとは?
JSON形式のデータをTOON(Token-Oriented Object Notation)形式に変換できるツールです。
TOONは2025年に登場したばかりの新しいデータ形式で、LLM(大規模言語モデル)のプロンプトに最適化されています。標準JSONと比べて30-60%少ないトークン数で同じ情報を表現できるため、ChatGPTやClaude、Geminiといったチャット型AIへの大量データ入力時にトークン数を大幅に削減できます。
入力したJSONをリアルタイムで変換し、用途に合わせて区切り文字やインデント幅、キーフォールディングオプションをカスタマイズできます。結果はワンクリックでコピーでき、すぐにLLMのプロンプトに貼り付けて使えます。
TOONを使うメリット
- トークンコストを削減 - APIの利用料金を30-60%削減できる可能性
- プロンプトに余裕 - より多くのデータを一度に送信可能に
- 解析精度の向上 - 構造が明示的なためLLMの理解が正確
- 可逆変換 - TOONからJSONへの完全な逆変換が可能
使い方
左側の入力エリアにJSONデータを入力してください。リアルタイムで変換され、右側にTOON形式の結果が表示されます。
JSONの構文に誤りがある場合はエラーメッセージが表示されるので、修正してから再度変換できます。
変換オプション
用途に応じて出力形式をカスタマイズできます。
区切り文字
配列要素やテーブル行の区切りに使用する文字を選択できます。
- カンマ (,): デフォルト。一般的で読みやすい
- タブ (\t): 単一文字でトークン効率が最も高い。自然言語テキストにタブが含まれにくい
- パイプ (|): カンマとタブの中間的な選択肢。視覚的に分かりやすい
インデント幅
ネストされた構造のインデントに使用するスペース数を設定します。デフォルトは2スペースです。
キーフォールディング
深くネストされた単一キーのチェーンをドット記法にまとめる機能です。この機能を使うと、トークン数をさらに削減できます。
Off(デフォルト) - 通常のインデント形式で出力します。構造が視覚的に分かりやすいですが、トークン数は多めです。
Safe - 安全にフォールディングできる部分のみをドット記法に変換します。以下の条件を満たすキーチェーンが対象です:
- 各階層に単一のキーしか存在しない
- 配列でない
- 値が複雑なオブジェクトではない
例えば、user.profile.name: "Alice"のようにネストを1行で表現でき、インデント行を削減できます。
変換例:
元のJSON:
{
"user": {
"profile": {
"name": "Alice",
"email": "alice@example.com"
}
}
}
TOON (Off):
user:
profile:
name: Alice
email: alice@example.com
TOON (Safe):
user.profile.name: Alice
user.profile.email: alice@example.com
キーフォールディングは特に深い階層構造を持つAPIレスポンスや設定データで効果を発揮します。ただし、複数の同階層キーがある場合や、構造の可読性を重視したい場合はOffのままが適切です。
TOONフォーマットとは?
TOONはYAMLのようなインデントベースの構造と、CSVのような表形式レイアウトを組み合わせた、ハイブリッドなデータ形式です。2025年に登場し、コミュニティ主導で仕様が策定されています。
なぜTOONが必要なのか
LLMは入力されたテキストを「トークン」という単位に分割して処理します。JSONは人間にとって読みやすい形式ですが、括弧やクォート、カンマなどの記号が多く、トークン数が増えがちです。
TOONは表形式データを効率的に表現することでトークン数を削減し、さらに配列長やフィールド名を明示することでLLMの解析精度も向上させます。
基本的な特徴
- トークン効率 - 標準JSONより30-60%少ないトークン数で表現
- 構造の明示 - 配列長
[N]とフィールド名{fields}を明示的に記述 - ロスレス変換 - JSONとの完全な相互変換が可能で、データの欠落なし
- LLMフレンドリー - 明示的な構造情報でLLMの理解と生成の精度が向上
変換例
JSON:
{
"users": [
{ "id": 1, "name": "Alice", "role": "admin" },
{ "id": 2, "name": "Bob", "role": "user" }
]
}
TOON:
users[2]{id,name,role}:
1,Alice,admin
2,Bob,user
どんな時にTOONを使うべきか
TOONは以下のようなケースで特に効果を発揮します。
効果的な場面:
- 均一な配列データを扱う時 - 従業員リスト、商品カタログ、ログデータなど、同じフィールドを持つオブジェクトの配列はTOONの表形式で大幅にトークン削減
- LLMへの大量データ入力 - データ分析やレポート生成で大きなデータセットを送る際にコストを削減
- 繰り返し実行するAPI呼び出し - 同じ形式のデータを何度も送信する場合、トークン削減の効果が累積
- プロンプトの容量を節約 - 複数のサンプルデータを含めたい場合や、システムプロンプトと合わせて使う場合
JSONのままが良い場面:
- 深くネストされた不均一な構造 - 階層が複雑でフィールドが統一されていないデータ
- 少量のデータ - トークン削減の効果が小さく、変換の手間に見合わない
- LLMに生成させるデータ - 多くのLLMはJSON生成に慣れているため、出力フォーマットとしてはJSONが無難
TOONについて詳しく
TOONは2025年に登場した新しいフォーマットで、コミュニティ主導で仕様が策定されています。
詳細な仕様やベンチマーク結果、他のプログラミング言語での実装については、公式サイトをご覧ください。